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茶碗は、ちゃわん/二杯目

自宅に、ご飯茶碗は何個あるでしょうか。
ひとつ、同居の人数分、以前使ってたもの、お客さん用など、数えてみると
思っていたより多く見つかるかもしれません。

ちなみにうちは、あれ?いくつあるのかな・・・
買ったものは少なく、祖父母や両親の食器棚からやってきたものです。
ふだん使うものは、家族それぞれ決まっています。
ほかはお客さんがきた時の十客揃い(10人も来たことないけど!)と、
バラバラに集まってきて、色も柄も違うものがこっちにひとつ、
あっちに二、三個・・・あります。

そう言えば、今書いたとおり、接客用に一揃いあるものは「客」、
日常で使っているものなどは「個」で数える。
それに、ご飯をよそったお茶碗は「一杯」や「一膳」になったりして、
この連載をカウントするのも「二杯目」です。

茶碗のはなしの途中ですが、この「ご飯」ということばも面白いなぁと思います。
米を炊いたもののことを指したり、例えば「朝ご飯」や「ご飯にしますか?」など
食事全般のことを言ったりする。

6月半ばを過ぎて、倉敷市玉島あたりではちょうど田植えが一段落したところです。
水の満たされた田んぼで、まだか細い苗は何だか少し肩身がせまそうに
風にそよいでいます。

上写真は芽が出たばかりの稲。
おととし、田植えの様子を見させてもらいにうかがった市内の農家さんで撮った1枚です。
苗以前の姿を見るのが初めてだ、ということにこの時びっくりしてしまいました。
ここから苗になり、いわゆる田植えが行われて、育って実って、お米になって食卓にのぼるまで半年近く。

当たり前のように毎日つかう「ご飯茶碗」ひとつを見つめるだけで、
いろんな言葉や疑問が、いくつもいくつも湧いてきます。
「めし」も「ちゃ」も受け止めて、「こ」や「きゃく」といろいろ数えられても、
当たり前に、そこで働いている茶碗/ちゃ・わん。
だけど、これから先の未来も、お米はご飯と呼ばれるのかな?
私は白飯大好きだけど、食べない人もいるだろうし。
そしたら、茶碗って?
ていうか、ご飯茶碗をひとつも持たない人もいるかもしれないよね。これも多様性??

浮かんでは消えるにまかせて、どうでもいいようなことを考えながら
とりあえず、食器棚からぜんぶ出して並べた、茶碗を数えています。

重ねた茶碗