イベント開きます(その1)

9月。
友人が「昭和の頃のモノを集めてイベントを開く」というのを「面白そうじゃないの」と軽く聞いていたら、
私も主催者側にいるのだという。
え・・えらいこっちゃ・・・
唐突に始まったイベントの企画だが、場所は決まっているし、やる以上力を尽くさねばなるまい。

昭和がブームと言う。
私の場合、人生の約半分が昭和なので、「ブーム」と言われてもピンとこない。昨日のように思い出せることだって昭和の域にある。
そこへ「昭和時代」などと「時代」までつけて言われると、おかしみさえあるくらいだ。
それでも令和の今、昭和は流行りなのだそうな。

「昭和のモノを集めて」というので、まず実家に行った。
結婚式の朝まで過ごした私の部屋は昭和そのものだ・・・と思ったけれど、いつの間にかすっきり片付いて、
これといって目ぼしいものはなかった。
実家の食器棚も、ぎっしりうつわが詰まっているけれど、「ザ・昭和」なものはなく。
でも、十数年前から空き家になっている祖父母の家の台所で、1960年代のアデリアを見つけた。

探せばあるもんだ。
ついでに数点の食器をもらって帰った。

同じように、空き家になった実家を持つ友人たちから、数点ずつ譲ってもらったりして、
徐々に集まった「昭和のかけら」で、我が家の狭い和室は埋まっていった。

私をこの企画に誘った友人の方は、出品できるものがあまりないのだと言う。
友人が処分したいと思っていたものは、家族所有のモノだったらしく、持ち主からOKが出なかったんだそうだ。
「でも、近くなったら何か出してくれると思うのよね」と友人は言うが、イベント直前まで状況がわからないかもしれないというのでは、なにかと都合が悪い。

私の方もそれなりの数は集めたけれど、イベントを開くには少なすぎる。
このままでは前にも進めず後にも引けず。

これは厄介なことになった・・・・と思った。

・・・続く。

「昭和のかけら展」
2025.12.6(土)-12.7(日)
10時~16時
ヘアメイクサロン・アネモネ2F
(倉敷市 藤戸町天城314-3)