昭和の暮らしにあこがれる(ぬか漬けの巻)
最近新聞や雑誌でよく腸活という文字を目にするようになった。
腸内環境を整えれば、健康に免疫に美容にもいいというやつだ。
小さい頃から、野菜嫌いで
超偏食、超運動音痴だったので、
この問題は、何も改善されず、
ずっと悩まされ続けてきた。
10年ほど前、働いてた某飲料メーカーの
商品が、唯一私に効果があって
毎日飲み続けなきゃいけない存在になっていた。
話は変わるが、昨年自分の殻を破ろうと
テーブルコーディネートのコンテストに応募した。
苦手な空間コーディネート、
苦手な料理盛り付けで写真撮り、
壊滅的苦手なネットで応募という、私にしては超難関ハードルの高い挑戦だった。
土鍋ご飯のメニューだったら、
具沢山の汁や、ぬか漬けなんかが合うわよと先生からのアドバイス。
せっかく用意するんならと、冷蔵庫で管理して、混ぜるのは一週間に一度でいいという無印の糠床を買って
試しに野菜を漬けてみた。
無事写真を撮り終わり、
死ぬ思いで応募にこぎつけた。
写真用に多めに作ったぬか漬けを
毎日少しずつ食べていたら、
なんと!絵に描いたような理想のお通じが、それもほぼ毎朝やってきたのだった。
後で、発酵食品に詳しい方の
ワークショップで、日本人の腸に合う酪酸菌を多く含む食品は、
ぬか漬けだと教えてもらった。
そういうことだったのかーと、
とっても腑に落ちた。
10年ほど欠かせなかった、
飲料もほとんど必要なくなった。
昔の人の食生活…
もしかしてこれも、いわゆる節約になるのでは!?
美味しい、楽しい、体にいいし
環境にも優しく、お財布にも優しい節約生活はまだ続いている。
余談だが、
ぬか漬けを盛って応募した
コンテストがどうなったか…?
なんと!
テーブルウェアフェスティバルのコーディネート部門で佳作を頂いたのだった。
私にはハードルが高いどころの騒ぎではなく、
富士山に登ったあと、エベレストに登るくらいの難関の出来事だった。
本当に私の周りのいろんな人を巻き込んで、助けてもらった。
たった一年ほど前の出来事だけど、私にとっては、冥土の土産リストベスト5に入る良き思い出。
書いた人・やましたりえ