成人の日に。

ここ数年、成人式の朝は近所の美容院で、新成人(主に女子)を撮っている。
ヘアメイクを施す様子をカメラに収めるのだ。
そうやって撮った写真をコラージュに仕立てて、美容院に渡すまでが私の役割。

鏡の前に座ったばかりのお嬢さんたちは、すっぴんに素髪でも本当に美しい。
「これが二十歳なのだ」と、毎年、思う。
美容師さん(この場合、ヘアスタイリストと言うべきか)は、彼女たちがこの日のために伸ばしてきたのであろう髪を、手ぎわよく編んだりねじったりしながら、品の良い髪型を作り上げていく。
ふんわりと背中まであった髪は、やがて小さくやや大人っぽくまとめあげられ、さらに華やかな髪飾りが付けられる。

成人式の髪飾り
成人式の髪飾り

カゴや箱に盛られたベルベットの細いリボンや美しい刺繍の施された太いリボン、色とりどりの花やまん丸い飾りは、忘れていた私の乙女心を呼び覚ます。

そう。女子はいくつになっても、きれいでかわいいものが好きなのだ。

クールに静かにシャッターを切りながら、
心の中では「かわいいぃぃ!!」を連発していた。

残念ながら、私の歳でこんな花飾りを付けたら、あとはフラダンスを踊るしかないのだが。

書いた人・たぐちりつこ