本にカバーをかけて。

独りで出かけるときは、カバンに1冊本を入れていくことにしている。
家だとなぜか読書ができないので、出かけた際の待ち時間を利用して、小刻みに読むことにしているのだ。
ただし、出かけることがないとその先を読むことがないので、そこまでのストーリーを忘れてしまって、遡って読まなければならないことがしばしばある。

持ち出す本にはカバーをかけている。
今年に入って手織りのブックカバーを作ってもらったから、最近はそのカバーだが、この1冊だけは美しい包み紙で作った。

山陰の和菓子屋さんのものだが、一目見た時に「この本にぴったりだ」と思った。

本のタイトルは「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン著)
川内倫子さんの写真が挿入されていて、私の好きな1冊だ。
持ち歩くとき本が傷まないようにカバーをかけるのだが、カバンの中でこの包み紙カバーが傷つくのが嫌で、
結局この本は枕元に置いて、睡眠導入剤の代わりになった。
読み終わってもカバーはそのままにして本棚へ。
この和菓子を贈ってくださった方に、感謝も込めて。

書いた人・たぐちりつこ