ちいさいモモちゃんを読む

ちいさいモモちゃん

朝日新聞の天声人語に松谷みよ子さんの「ちいさいモモちゃん」のことが出ていたので、読んでみる気になった。
うちから近いところに自宅の一室を開放して、児童書中心の文庫を開いているお宅がある。
子どもたちが小さかった頃よく通ったものだが、たまたま主宰の方にお会いしたことと、この記事が重なり、久しぶりに訪ねた。

見覚えのある懐かしい本が、壁面の本棚にぎっしり詰まっている。
何より主催のにしはらさんの笑顔が、昔のまんまというのがうれしかった。

「ちいさいモモちゃんのシリーズ、ありますか?」「あるわよー」と、満面の笑みとともに
ドスっ!と5冊渡してくれた。
「それから、これと・・・これもおすすめ!きっとあなた好きだと思うわ~」
私の好みまで覚えていてくれたことは、涙が出そうなくらいうれしかった。
今は毎週開いているというので、ひとまずモモちゃん5冊ともう1冊、長らく探していた本を借りて帰ることにした。

「弟の戦争」は、ずいぶん昔ににしはらさんに誘っていただいて参加した、読書会のお題になった本だ。
もう一度読みたいと思いながら、タイトルを忘れて読めずじまいになっていたが、
この文庫で本を借りるときに書く「図書ノート」が昔のまま残っていたので、思い出すことができたのだった。
「弟の戦争、ありますか?」「ありますよ」
これで6冊。
6冊かぁと思ったが、5冊は低学年向けの児童書である。どうってことはない。
・・・はずだった。
ところが私の脳みそは、いつの間にか児童書向けではなくなっていたらしい。
昼となく夜となく、ほんの数ページで眠りの世界に引きずり込まれてしまう。
モモちゃんは、ちいさいくせに意外と手ごわい相手だったのだ。

侮った・・・

書いた人・たぐちりつこ